セキセイインコの病気ガイド|代表的な症状・治療費・自宅での応急処置を解説
「さっきまで元気だったのに、急に羽を膨らませて動かなくなった」 「セキセイインコが吐く仕草を見せているけれど、これって病気?」
セキセイインコは、捕食される側の動物として**「病気を隠す」**という強い本能を持っています。飼い主が「少し元気がないかな?」と気づいたときには、すでに病状が深刻化していることも珍しくありません。
大切なインコの命を守るためには、微細なサインを見逃さず、迅速に対応することが重要です。今回は、セキセイインコの代表的な病気から、緊急時の応急処置、気になる治療費の相場までを徹底解説します。
1. セキセイインコは病気を隠す?早期発見が命を救う理由
野生のインコにとって、弱った姿を見せることは天敵に狙われるリスクを意味します。そのため、死の直前まで「元気なふり」をすることがあります。
インコにとっての「1日」は人間の「1週間」に相当する
小鳥は代謝が非常に早く、1日の絶食や体温低下が致命傷になります。人間にとっての「1日くらい様子を見よう」は、インコにとっては「1週間放置される」のと同じくらいの負担です。変化に気づいたら「明日」ではなく「今すぐ」のアクションが必要です。
2. 【症状別】これって病気?すぐ確認したいSOSサイン
日常生活の中で、以下のサインが見られたら病気を疑いましょう。
羽を膨らませてじっとしている(寒気・衰弱)
体温を維持するために羽の間に空気を溜めている状態で、強い寒気や体力の消耗を意味します。
- 疑われる病気: 感染症、消化器疾患、卵詰まりなど全般
おしりが汚れている・便がゆるい(下痢・胃腸疾患)
健康なフンは固形ですが、水分が異常に多かったり、おしり周りの羽が汚れている場合は胃腸に問題があります。
- 疑われる病気: メガバクテリア症、細菌性腸炎、寄生虫
あくびを繰り返す・首を振って吐く(そのう炎・メガバクテリア)
食べたものを吐き戻したり、首を横に振って粘液を飛ばすのは、消化器に炎症が起きているサインです。
- 疑われる病気: そのう炎、メガバクテリア症、異物誤飲
3. セキセイインコの代表的な病気一覧と特徴
特に症例が多く、命に関わる代表的な疾患をまとめました。
雛から注意が必要な「メガバクテリア症(マクロラブダス症)」
胃の中にカビ(真菌)が繁殖する病気です。
- 症状: 食べているのに痩せる、未消化便(フンに種が混じる)、嘔吐。
難病とされる「PBFD(オウム・インコ類サーコウイルス感染症)」
ウイルスによって免疫不全や羽の異常が起こります。
- 症状: 羽が抜ける、形が歪む、くちばしの変形。
メスに多い「卵詰まり(卵塞)」
卵が体内で詰まり、排泄や呼吸を圧迫します。
- 症状: お腹が膨らむ、床にうずくまって動かない。一刻を争う緊急事態です。
4. セキセイインコの治療費はいくらかかる?通院の目安
鳥類は専門的な検査が必要なため、一般的な犬猫の診察よりも高くなるケースがあります。
初診料・検査代・薬代の相場一覧
- 初診・再診料: 1,500円〜3,000円
- 糞便検査・そのう検査: 1,000円〜3,000円
- レントゲン検査: 5,000円〜10,000円
- お薬代(1週間分): 2,000円〜4,000円
一度の通院で5,000円〜15,000円程度は準備しておくと安心です。 ※セキセイインコ 治療費は、自由診療のため病院により異なります。
5. 病院へ行くまでの応急処置「30度保温」のやり方
インコの体調不良時、最も有効な処置は**「保温」**です。
ケージの温度を上げるための具体的な道具
インコの平熱は約42度と高く、病気になると体温を維持できず急激に弱ります。
- ペットヒーター: ケージ内に設置。
- ケージを囲う: ビニールカバーや毛布で熱を逃がさない。
- 温度計: 必ずケージ内の、鳥がいる場所の温度が30度〜32度になっているか確認してください。
6. アニマレッジ流:病気にさせないための「予防」習慣
毎朝の体重測定が「見えない病気」を可視化する
インコは羽を膨らませて見た目の体型をごまかしますが、体重計の数字は嘘をつきません。毎日決まった時間に体重を測り、2〜3g以上の減少があれば、症状が出ていなくても病院へ相談しましょう。
7. まとめ:少しでも「おかしい」と思ったら迷わず専門医へ
セキセイインコにとって、飼い主の「迷い」はそのままリスクに直結します。 もし、近くに鳥を診られる病院がなかったり、夜間で連絡がつかなかったりして不安なときは、一人で抱え込まないでください。
あなたのセキセイインコの体調について相談する
「病院に行くべきか迷う」「保温のやり方がこれで合っているか不安」といった個別具体的な悩みは、ぜひアニマレッジのコミュニティで共有してください。 「ベテラン飼い主」のバッジを持つ鳥類のエキスパートたちが、あなたの不安に寄り添い、愛鳥との健やかな生活をサポートします。 専門的なアドバイスや経験談を求めて、一歩踏み出してみませんか?